令和4年度白馬だより~3日目~

 いよいよ最後の日になりました。白馬は晴れて最高の天候ですが、海老名の天気予報は午後から雪の予報なので、多少時間を繰り上げて行動することにしました。

 子ども達は最終日も元気で、朝食もほとんどの子が完食でした。朝食はロールパン2つ、スクランブルエッグ、ウインナー、サラダ、オレンジでした。中でもロールパンを4個食べた女の子もいました。

 朝食の前に、最終日ですので部屋の荷物を全て降ろし、スキーの準備で子ども達とロビーに集っていたら、ミーティアの奥さんから「以前に虹の子の課外活動できていた○○ちゃんがこれから友達を連れてきますよ。」と教えてくれ、その後すぐに玄関に3人の若者が現れて、「え!?○○君!?」と大変驚きました。なんと○○ちゃんが連れてきた友達は、ここでスキーを学んでマスターした虹の子出身の子たちだったのです。海老名に所属していた2人男の子と、中新田に所属していた女の子で、眩しく感じる程の若者になっていて(みんな19歳)、ここでこうして会えるとは思いもせず、本当に驚きと喜びでいっぱいでした。3人のうち一人は自衛隊に、一人はIT企業に、一人は大学に進んでいました。私にとって”お年玉„のような出来事でした。子ども達にも虹の子から旅立ったお兄さんお姉さんなのだと紹介し、いつかこのようにミーティアに訪れてくれると嬉しいと話ました。

 朝食の後は準備をしてスキー場に向かいました。昨日と同じいいもりのゲレンデで、どのコースも早速リフトに乗ってスキーをします。私はミーティアの福島さんにお誘いいただき、ゴンドラで白馬の山々を見に出かけました。白銀の中を歩き、階段を上り、一番高い所までゴンドラで行ってみると、それは素晴らしい景色で、以前自分で登った山々が左右に雪山となって広がっていて、登山の思い出も蘇りました。

 ゴンドラで戻る途中で、ニホンカモシカの子どもが一頭日光浴しているのを見つけました。後で子ども達に聞いてみると、スキーをしながら見つけた!という子もいて興奮していました。私が下山している途中で中・上級コースの子ども達が滑っているのが見え、大声で応援しました。下山してからは、初級コースの子ども達が滑って来るのを眺めて楽しみました。4,5回はリフトに乗って滑れたようで、皆上手になり、滑りが不安定な子には一人付いて指導してくださって、感謝しきりでした。この関りも普段はできない触れ合いで、子どもにとっては貴重で楽しい時間であっただろうと思います。

 前日までの2日間、スキーの終わり際に道具を片付けてから軽く雪遊びをするのですが、最終日にはカマクラが一つ残っていて、出たり入ったりして楽しんでいました。

 ミーティアに帰り、着替えを済ませて昼食を食べました。最終日はカレーライスで、それも深い味で中々食べられない美味しいカレーでした。私も2杯食べてしまいました。食事が終わってから、荷物を大型バスに積み込み、ミーティアの方々、インストラクターの方々にお礼と挨拶をして、出発しました。

 海老名に帰る前に、私が乗ったゴンドラのあるスキー場の大きなお土産屋さんで、買い物をしました。ここで私も子ども達へのプレゼントを買うのですが、今回品揃えが薄く、良いと思うものが少なく残念でした。やはりこのコロナ禍で、品物を多く揃えるのも難しいのではと思いました。

 13時半にお土産屋さんを出発し、一路海老名に向かいました。

 道は比較的空いていて、雪さえひどくならなければ予定通り帰れるかもしれないと安心しました。1回目のトイレ休憩で諏訪湖サービスエリアに寄ったのですが、昨日温泉の時に子ども達の希望でアイスを買った際に、夕食が食べられなくならないようアイスを我慢した子が8名いたので、その子にアイスを振舞ってあげなければと考えていました。しかしながらバスの中では飲食ができません。外でアイスは寒いかなと思いましたが、日が差していて思いの他暖かかったため、美味しい空気を吸いながら一緒にアイスを食べ、「冬に外で一緒にアイスを食べるなんて一生の思い出になるね。」と笑いました。

 雪の影響が最後まで心配でしたが、海老名に入ってからはもうほとんど雨で、予定よりも少し早く18時に中新田小学校に到着、全員怪我無く健康で無事に帰ってきましたが、15回の歴史の中で初めて雪に出迎えられた到着となりました。

米田記