おばあちゃん園長の楽しい遊び時間

 夕方、お迎えの時間、私は椅子に座って帰るところを見送っています。

 ある日、年長組の担任が、子どもたちが作っている毛糸のマフラーの毛糸玉が崩れてグシャグシャになっているのを持ってきて直そうとしていたので、「私がやってあげるから~」と受け取り、年長組の子達に、「さあ!見ててごらん!この糸のこんがらがりを、元に戻すからね!!糸も人も、からまったら、ゆっくりゆっくり元に戻すのよ」(これは職員達への教えでもありました。)と声をかけました。

年長組の子達がじーっと私の手元を見ていて、ほどいた糸は又小さな毛玉に丸くする…と繰り返しているのを眺めて、こんがらがりがほどけると、”ヤッター!バンザーイ!”と、自分の事の様に手をたたいて大喜びしていました。「さて!これを1つにしようね!」と大きな毛玉に小さい毛玉を移す作業ですが、これも子ども達の手の中に小さい毛玉を入れて、代わりばんこに落とさないようにコロコロ転がしました。

子どもたちは必死でしたが、笑顔で学び、遊びました。

そして、また、大きい毛玉に小さい毛玉が移ると”バンザーイ!!”と大喜びでした。

 ふと、このまま終えたくない、と考えて、毛糸を切って”あやとり”用の輪を作ってやってみせたら、「私も!!」「私も!!」と要求してきたので、沢山作ってあげたら、そばに居た年配の職員達が一緒にお手本を見せてあげて、一人あやとり、二人あやとりを始めて、大きな楽しい時間となりました。

 次は何の遊びにしようかな?お手玉かな?