それぞれ違う人生


生い立ち、生活環境、人は生きていて、
それぞれ全く違う者同士が助け合い、寄り添って生きています。
自分が不幸か幸福か、何を示して思うのか、
も、また違います。
時に狭い範囲で「自分は●●してもらっていない。不平等だ」
と、考えてしまう場合もありますが、
人はパズルのように他人が持っていない物を自分は持っていたり、
自分がしてもらえない事は他の人もしてもらっていないかも知れない、
全て自分だけではない・・・
と、言う考えをもって、子どもにも教えるべきだと思います。


私は小学1年生で、父を病気で亡くし、
父の事はほとんど知りません。
二つ違いの妹は、全く知りません。
父はずっと入退院の繰り返しで、殆ど母子家庭でした。
その間ずっと母方の祖父母や叔父叔母達に愛されて育ち、
寂しくもありましたが、幸せでもありました。
3歳頃から祖父母の元で暮し、
母と暮らすようになったのは、父が亡くなった小学生になってから~です。
それから15歳迄、悩み悩み通しましたが、
小中学校の担任の先生方が支えて下さり、今でも交流しています。
15歳で1人で生きていくようになっても、
自分の人生を嘆きはしませんでした。
次々に起こる不幸に思える出来事も、
『何で?何で?』と泣きながら、乗り越えてきましたが、
自分を不幸だとは思いませんでした。
人と比べることもしませんでした。
世の中にはルールがあって、
ルールを守ってみんな上手く生きていくようになっています。
ルールを守らなければはみ出してしまい、トラブルになります。
自分の事のみを考えてしまうと、苦しくなります。
自分だけではないという思いは、を楽にします。
を楽にして生きていくには『自分だけではない』と胸に刻むこと、
またその事を、子ども達にも教えてあげて欲しいと思います。
所詮人間は一人で生きていかなければなりません。
私は15歳で親元を離れ、親や公費からは一切お金を借りず、
働きなら夜学に通い、高校・大学の教員(幼稚園)養成所を出ました。
1人で真面目に社会の為にがんばっていれば、人は助けてくれます。
それも常識というルールを守る事、
人に迷惑をかけない程度に甘える事で、
自分だけではない・・・という事も肝に銘じて
私は、嘘のような真実の援助を受けてここ迄来ました。
それは、自分に厳しく生きていく事ではないかと思っています。