7月24日(水)
雲の朝ですが爽やかで、海老名の朝とは少し違った気持ち良さでした。
6:30起床。7:00から朝食。食堂はまだ誰もおらず貸し切りのバイキングですが、最初に教えたとおりそれぞれが選び過ぎないように、残さないようにするということを守ってくれました。
今日のバス会社は三陸観光さんで、8:30にお迎えに来てくださりました。バスに乗り込んで、船戸海水浴場に向けて出発です。野田から久慈へ、海は凪の状態で、空はどんよりとしていましたがそれでも美しいリアス式海岸を眺めながら、以前放映されていたNHKの連続テレビドラマ小説「あまちゃん」の舞台になった場所を訪ねました。そこは漁港が併設されているのですが、朝から人も車もたくさんいて、何やら作業をしているようです。近づいてみると、たくさんの方々がウニの身を殻から外す作業をされていて驚きました。100人くらいは作業されていたように思えます。白衣にマスク、靴も消毒して作業されていたので、近づき過ぎないようにして観察していました。すると、獲りたてのウニを子どもたちに手渡してくださり、本物のトゲの感触や、生きているウニの動き、中身の色、そして味、五感を全て体験させていただきました。中にはきれいに殻から外した身を渡してくださる方もいて、何人かは新鮮なウニを堪能していました。皆口々に、「こんな美味しいウニ食べたことない!」と感激していました。
「あまちゃん」の撮影場所を見学して、船渡海水浴場へ。
何と!海水浴場に海水がありません。引き潮だろうということで、遊びながら満潮になるのを待つことにしました。初めての経験ですが、それはそれで今までの海水浴場では発見できなかった生き物を見つけたり捕獲したりでき、海水が多い方のエリアでは泳いだり水をかけたりして皆楽しそうに遊んでいて、これも良い体験となりました。
この船渡海水浴場は監視員さんが常にいてくださり、今日も親子連れが2組程度と空いており(まだ岩手県の小学校は夏休みに入っていないため)貸し切り状態なので、安心、安全に遊ぶことができました。どんよりとした天候で暑すぎず、寒すぎず、浜にいるには心地よい気候だったのですが、海から上がった子は寒いと言うので、休憩を多めに挟みながら遊びました。11:00過ぎに早めの昼食を取り、また海に入って15分ほど遊んだあたりで、生憎の雨模様。急いで海の家に移動して、温かいシャワーを浴びて着替えをしました。着替えを終えた子どもからかき氷を頼み、みんな嬉しそうに「美味しい!」と食べました。
船戸海水浴場を出ると、次は久慈市の「久慈琥珀博物館」に行きました。久慈市の琥珀産出量は日本でもトップクラスで、琥珀ができる行程から、世界の琥珀採掘、琥珀を使った芸術品の展示など、琥珀に関する多岐に渡る展示品が並んでいます。子どもたちも恐竜の化石や美しい芸術品を見て様々な歓声が上がっていました。
琥珀博物館を見学してから、私の祖母の家で、現在は私の叔母と従妹が暮らしている「橋本邸」にお邪魔しました。毎年保護者の方々の負担削減をと思い、1~2日目に着ていた洋服を洗濯してもらっているのですが、その洗濯をしてくれるのもこの私の従妹です。子どもたちとお礼がてら寄ったら、キュウリと南部せんべいを振舞ってくれました。「田舎の物しかないけどいいかしら」と従妹は言いますが、子供たちは大喜びで、味噌をつけながら美味しそうに平らげていました。
その後もこの岩手の課外活動を見守ってくださる野田村の関係各所にお礼に回って、最後に十府ヶ浦公園(のんちゃんパーク)で思いっきり遊んでからえぼし荘に帰りました。入浴をして18:00から夕食。一日思いっきり遊んだからか皆空腹だったようで、昨日よりも完食している子が多かったです。
夕食の後はミーティング。今日の日中からチラホラと聞こえてきたのは、「明日には帰るんだよね、帰りたくない。」という声です。ミーティングで明日の確認をしていると、更に明日帰るということを実感したようでした。明日の朝には大きな荷物を送りますので、ミーティングの後に荷物をまとめなければなりません。寂しさを感じつつも、最後のえぼし荘での夜を満喫しており、昨日よりも少し騒がしい子どもたち。それでも21時には消灯してみんな眠りにつきました。岩手での最終日を最大限楽しもうとしてくれているのかもしれません。
明日は子どもたちが楽しみにしている「もぐらんぴあ」やお買い物タイムが待っています。
園長 米田記