大切な話


保育園では、毎朝「朝礼」を行っています。生後半年位の子から年長迄一同に集合して、先生方と共に「園長先生の大切な(?)話」と称して、ほとんど毎朝い ろいろな話をしています。特に子供たちが楽しみにしているのは、園長のエプロンが「ドラえもんのポッケ」だからで、何が出てくるかわからない所です。
 冬至の時は、「ゆず」が出てきました。さあ~何でしょう?ミカンの仲間。とてもいい香り。ところがこの香りが、子どもには「におい!!」と返ってきま す。「におい」では無く「香り」と皆に回してかがせてみます。「いい香り~」と反応。小さい子たちは不思議そうに見たり聞いたり触れています。
 「このゆずは身体を温めてくれるので、お風呂に入れると温かいのよ。また、ミカンの仲間だから、こうして手にぬったり顔にぬったりすると、お肌がスベスベになるから、お母さんに教えてあげてね。」と「ゆず」の皮をむいて子ども達に体験させると、笑顔で感動して行きます。
 ある子は帰り道、「お母さん、園長先生が’ゆず’の話をしてくれたから買って帰ろう。」と誘い、お風呂の中で、私の話したことを伝達してくれ、身も心も温まったお風呂でしたとのお母さんからの報告でした。
 この様に、聞く、考える、伝える、興味を持つ、感動するを育てて行きたいと毎日「今日は何を話してあげようかな~。」と楽しみながらのおばあちゃん園長の朝礼です。
 ちなみに、赤ちゃん達が真剣な眼差しで聞いている姿は感動です。
 こうして保育園の中が温かい一日のスタートでした。その日のデザートのミカンの皮で、子ども達は「お肌すべすべ!」と遊びました。