食べる事について


あるお母さんが、
「家に遊びに来る子たちが、食事は残すし、こぼすし、箸はきちんと持てないし、親は教えないのかしら?」
と、私にこぼしました。
 
保育園では毎日指導していますが、学童で他の園から来たお子さんで驚くことが沢山あります。
 
まず食物は大切な物だと教えること。
おやつを沢山あげては、3度の食事はおなかいっぱいでノドを通りません。
昔は、兄妹が多かったので競って早い者勝ちで食事をしました。
豊かな時がず~っと続くとは限りません。
そんな事も考えて、大切に扱う事を教えないといけないと思います。
忙しくて「マック」ではなく、お母さんのたった1個のおにぎりでも愛情です。
箸の持ち方。
これは日本の文化です。
手と頭は一致しています。
中学生位になると、「カッコ良い」「悪い」そんな認識で箸や鉛筆の持ち方を変に代えている子もいます。
そういう問題ではなく、小さい時にきちんと正しい事を教えましょう。
社会に出た時に笑われ、親の責任が問われます。
箸が上手に持てないと、食事をこぼします。私は食べる物が無く、ひもじい思いを沢山しましたから、一粒の米も残しません。
副食もそうです。
ひもじい事がどんなにつらいか、一度体験させてみる事も良いでしょう。
箸を使って豆拾いの遊びも楽しいです。
数人で遊ぶと上手、下手、器用、不器用が解って、その子の指導の仕方が見えてきます。
生きて行く中、食べる事は大切な事。
「この人と一緒に食べると気持ちが良いし、だから一緒に食事をしたい・・・」
そうなったら、その人の人生は豊かになり、人が集まって来るでしょう。
どんな素敵な男性、女性でも食事のマナーや姿勢が悪かったら、100年の恋も一変で冷めますね。
人は顔もみるけれど、手の動きもみるのです。