21回 みちのく便り 平成30年7月25日

朝起きて、顔を洗いに前の川に行きました。

「冷た~い!」と言いながら、手でジャブジャブ顔を洗って
次に「先生!タオルで顔を拭いて良い?」と聞かれ
どういうこと?と、考えてしまいました。

布団も自分達でシーツやまくらカバーも外して分けて片付けます。
みんな、殆ど初めての経験ではないかな?と、思いました。

朝食は、ご飯とみそ汁、スクランブルエッグ、
ウィンナー、インゲンの胡麻和え、たくあんで
あまり人気がありません。

その後、お昼のおにぎりを自分達で握ります。
1個の子もいたり、2個の子もいたり。
ラップで丸めて、中に梅干しを入れ、塩と糊で巻きました。

以前、お茶碗で丸めて作った時は
テーブルの上がご飯粒だらけであったのを記憶していますが、
今回は綺麗に出来ました。

昼食の時に、みんな美味しいと言って食べていました。

帰りの仕度、そして挨拶をしていたら
今日、チャーターしてある三陸観光バスが
『えぼし荘』から3人を乗せて到着しました。
荷物を積み込んだ後、前の川で水遊びをしました。

前日の様には出来ませんでしたが、
元気に楽しんでいました。
今年はトンボが多くて、そのトンボの方に興味を持ち
水に入らない子もいましたが、
なるべく水の感触とか、岩の上を歩く感覚など、
水の中での様々な動きに慣れるよう声掛けをしながら、
1時間ほど遊びました。

その後、近くの毎年遊ぶ芝生の公園に行き
長滑り台に乗って楽しんだり、
1本指を立ててトンボとりに挑戦したりしていました。
安全にトンボを追いかける環境はなかなかありません。

時間があるので隣にある『アジア民族館』にも
見学に行きました。
大きな南部曲屋もあり、中に入れて下さったそうです。
それも良い経験になりました。

芝生の公園で昼食のおにぎりを
思い思いに味わいました。

その後、野田村の子達との交流会の前に、
野田の浜(港)に向かいました。

「太平洋だ~!」と感動の声と、
たくさん並ぶ小舟をみて
「先生、レンタルの舟?」。
「違う、違う。この船で漁をして、お金を稼いでいるのよ」
と説明すると「へぇ~!」と意外そうでした。

津波にあって、私が育った海は様変わりしてしまいましたが
幼い頃に潮干狩りをした場所は安全なので、
バスで連れて行きました。

ワカメ、昆布、貝殻が波打ち際に散乱していましたが
子ども達にとっては”宝物”で、感動して拾い集めていました。
また、潮干狩りの出来る岩は潮が満ちていたので海面下でしたが、
10m位先に顔を出している大きな岩に向かって、石投げを始めたり。

都会では殆ど出来ません。
みんな思い切り楽しそうで、一生懸命投げていました。
「5回あたった!」など、嬉しそうに報告してくれました。
子ども達の活き活きとした姿がみられて幸せです。

13時30分頃、野田村の子ども達との交流会に向かいました。

役場の近くの会館で、
まだ夏休みになっていない子ども達が集まってくれて、
ゲームをして一緒に遊びました。

参加された方の中で、数十年来の付き合いの方、
海老名にも引率して野田村の子達を連れてこられた方もいて、
懐かしく思い出を語り合えます。

またの再会を約束して『えぼし荘』へ。
15分位で着きます。
ゆっくりお風呂に入り、
そして、豪華な夕食を迎えました。

先に水分をとってしまうと、
食事がたくさん食べられないので、
吸い物の後なら水を飲んでも良いことにしました。
いつも、食べられなくて捨てています。
食べ残しにならないよう、なるべく食べるよう、
声掛けをしましたが、
ホタテの刺身がほとんど残ってしまい、
職員も苦労しました。

疲れが出ている為でしょうか。
子ども達の言葉が乱暴になってきていて、
特に男子が大変でした。

職員が話をしていても、聞き流してばかりで、
注意され通しでした。
まるで、他人事です。
これを改めなければいけないと、職員間で話し合いました。

今日は最後に星空見学をして就寝しました。

みんな元気です。
あと、1日楽しもうと、声を掛け合いました。

米田 記