子ども達に一生の思い出を~卒園に向けて~

 3月の中旬に、ある新聞の夕刊の一面に、「今人気の付録」として、子ども向けの雑誌に、街中にある緑の公衆電話が作れるキットのことが掲載されていて、目に留まりました。”今これに触れる時は無いが、必要になる時はあるはず。是非子ども達に触れさせたい。この雑誌の素晴らしい発想が、将来、彼等の人生にプラスになる“と思い、近くの書店に走りました。
行ってみると、「人気で売り切れなんです」と店員に言われて、園へ戻り買えなかったことを報告すると、職員が直ぐにインターネットで調べてくれました。残り3冊で、1円1,200円が送料込みで3,000円とのこと、高い!!同時並行で大きな書店に問い合わせたら、近隣から集めれば4冊手に入るとの事で急いで発注。なにせ保育園が本・分園とで2冊、学童は5ヶ所、計7冊が必要なんです。他の職員にも見つけたら買っておくよう協力を頼んで、計6冊手に入りました。
子ども達はみんな飛びつき、まずは組み立てて、完成すると、コインとカードを入れ番号をプッシュして大喜びの様子でした。
 その様子を見て、“本物に触れさせて、万が一の時は一人でも使えるように教えたい”と思い、今度は公衆電話に行くことにしました。卒園生17名と職員とで10円玉を持って現場に向かい、受話器をはずす→ コインを入れる→番号を打つ(保育園の番号)の手順で体験をさせ、園に電話がたくさんかかってきました。帰ってきた子ども達、「冒険してきた!楽しかった~!」と大興奮の勉強でした。
私達もその様子を見て満足しました。子ども達に何を提供してあげるか、日々、感性を働かせて、子どもの笑顔を喜びとして生きて行く事が大事だと思っています。
この思い出は一生心に残るでしょう。

この雑誌の”付録”を発案された方に拍手を送り、子ども達の為に、更なる発案を期待しています。