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みちのく便り~4日目~


岩手、最後の朝になり、えぼし荘から眺める太平洋は、キラキラ美しく輝き、穏やかでした。
神奈川へ送る大きな荷物を準備して発送。朝食は食堂でバイキングでした。食器を落としたり、周りに迷惑もかけることなく食べることができました。
9時頃にえぼし荘を出発。今日は「ひまわり観光」さんが盛岡から迎えに来てくれました。
今回の課外活動を取材していただいた岩手日報社に、25年間野田(岩手)に児童を引率して「故郷作り」をした私を紹介してくれたは、 山羊おじさんこと明内さん(元野田村教育委員会に勤務)が来てくれて子どもたちは山羊と触れ合いました。
えぼし荘のすぐ下には野田村の名産品「のだ塩」を造っている工房があります。少し立ち寄らせていただくと、中を見学させていただきました。大きな窯があり、その上に海水を入れて煮詰めるそうで、塩ができるまでに4日間かかるとのこと。工房の中は真夏だと40℃近くにもなるそうです。工房長の方ができたての塩を味見させてくれました。「いつもよりもしょっぱい気がする。」、「苦い!」「甘い!」など口々に感想を言っていました。
その後は明内さん、えぼし荘の方々に御礼の挨拶をして出発しました。

まずこの日はお買い物です。元々は三陸鉄道の「野田駅」前にあった土産物屋さんが移転して「道の駅のだ」になったとのことで初めて寄ったのですが、素晴らしい平屋の建物になっていて嬉しかったです。

岩手初日、龍泉洞から野田村までの復興道路の立派さに驚きました。代金は必要無く、サービスエリアやトイレも有りません。その代わり各市町村の「道の駅」に寄り、用を足してお金を落としていく仕組みです。ノンストップで海岸と山の中に道を一本通した大事業でした。80~100年の周期に来る、三陸の津波被害に対応した作りになっており、復興の象徴のひとつだと感じました。

さて、道の駅に寄った後は、子ども達の好きな「水族館もぐらんぴあ」 です。
まず、どうして「もぐらんぴあ」か、この久慈市の海底に、日本を守る原油が眠っていること、どの位の量が備蓄されているか調べるのも勉強だと教えました。子ども達はちゃんと調べて来て、日本が使う3日分がここに眠っていることも知りました。 日本全体では約7ヶ月分確保されているそうで、これを造った当時の岩手生れの総理大臣 鈴木善幸さんが造り、震災も逃げ切り、日本の大切な場所であることを教えました。

もぐらんぴあは海底の中の水族館です。お魚博士の「さかなくん」も何度も訪れていて、随所にさかなくんが書いたイラストが飾ってあります。魚の展示も工夫が凝らされていて、小さいながらも飽きのこない作りになっています。中に進んでいくと飼育員の方が魚の餌やりを体験させてくれました。指ごと魚が食いついてくるようで子どもたちは驚いていました。毎年一番人気があるのは「ドクターフィッシュ(ガラ・ルファ)」の体験コーナーです。1回300円で、この存在を知っている子はおこづかいもこれに取っておくほど人気です。今回はほとんどの子が体験し、魚についばまれるくすぐったさに歓声を上げていました。1時間半ほど水族館を楽しんで、お土産屋さんでお買い物をしてから、次の目的地へ発ちました。

午後の目的地は「葛巻高原」です。それまでの1時間半程度のバスの中では子ども達もぐっすりお昼寝です。「くずまき高原牧場」に到着したら昼食です。貸し切りのような広い芝生の上、大きな木の木陰で、ゆっくり、涼しい風を受けながら「えぼし荘」で作っていただいた大きなおにぎりを2個食べました。
その後は待っていた動物との触れ合いや、大型アスレチックに登ったりと、スイスの様な風景の中、走り回り楽しみました。私が新新線で帰る予定も有り、買い物をしてソフトクリームを食べた後は、青空の下でミーティングをしました。

ミーティングで子ども達から出た感想
・家へ帰りたくない
・皆と遊び、一緒に寝た時間が楽しかった。
・出発した時は、他の学童の子たちと、仲良くなれるか心配だったが、すぐに慣れて、新しい友だちができて嬉しかった。
・一番楽しかったのは「子どもの森」のスタンプラリーで、10ヶ所探すのは大変だったが楽しかった。
・海で魚を取って遊んだのが楽しかった。

毎年そうですが、家へ帰りたくないという感想を聞くと、ホッとすると共に嬉しい気持になります。また、寝食を共にできたことが楽しかったという感想は、この課外活動で得た様々な体験も重要ですが、普段とは違う、本来の生活を通して得られる仲間づくりという目標そのものです。全員が今回の課外活動で多くを獲得できたことが分かり、報われた気持ちになりました。

16時半頃にくずまき高原牧場を発ち、「沼宮内駅」で私は新幹線に乗る為子どもたちと別れました。
今回成長した子どもたちと離れるのは名残惜しく、夜行バスで帰れないことが悔やまれます。

夜は温泉施設「ユートランド姫神」にて入浴、食事をしました。2チームに分かれて前半食事、前半入浴と分かれて行動したようです。
20時半頃までユートランドで過ごし、盛岡駅へ移動。2日間お世話になったひまわり観光の運転手さんに全員で御礼を言いお別れをしました。そして22時頃に夜行バスに乗車。特に1年生は乗車前からうつろうつろしていたそうで、乗ってからはほぼ全員がすぐに熟睡だったそうです。

そして、明朝5時半頃に無事に新宿駅に到着しました。
帰りのロマンスカーではまた嬉しいサプライズで、車掌さんが子どもたち一人ひとりに「運転士」、「車掌」等と書かれた、中身はロマンスカーの写真になっているシールをプレゼントしてくれました。
予定どおり7時40分頃に海老名駅に到着し、無事「ただいまかえりました」の挨拶をして無事に保護者の皆様の下へお返しすることができました。
子どもたちの表情は保護者の皆様にはどのように映ったでしょうか。私には昨日から更にたくましく、少し大きくなったように映りました。