朝からぬけるような青空で 昨日とは打って変わって晴天になりました。
6時起床。
昨日遊んだ前の川で洗顔させました。
ところが 男子、目の前の川の水の前で立ちつくしています。
どうしたのでしょう?
水辺のどこで顔を洗ったらいいか~考えているのでしょうか?
声を掛けて、地元の方たちの洗い場を教えて
そこで順番に洗わせました。
考えさせられる光景でした。
布団の片づけ、これもよい勉強です。
ベッドの多い生活の中で、布団を三つ折りにして運ぶことは
1年生は特に初体験でしょう。
2人で声を掛け合って協力して片付けているのが印象的でした。
食事は、ご飯・味噌汁・スクランブルエッグ・ウィンナー・いんげんサラダ。
なかなか食が進まない子もいて、1年生、早く食べられるようにすることが課題だと想います。
食事のマナーの悪さに驚きました。
お茶碗を正しく持てない。
お箸を正しく持てない。
肘をついて食べる。
こぼす。
姿勢が悪からこぼれる。
等・・・
豊かさゆえなのでしょうか?
ミーティングに言って聞かせました。
「おにぎり作り」です。
どうでしょう?
家庭で作ったことがある子とない子の差が出ます。
三陸観光さんが迎えに来てくれました。
一昨年と同じ滝沢さんです。
三陸観光に同じく勤務している方が、滝沢さんに差し入れを持って来てくれました。
私が「体力的に今年が最後かもしれない」と
もらしましたら、近所の方が
「そんなこと言わないで 来てくれ。神奈川までバスで迎えに行ってやるから・・・」
と
初めてお会いした日形井の地域の方からそう言われ
15年続けていることを実感しました。
会うと皆、挨拶や手を振ってくれるのです。
山の奥の方々なので、災害には遭っていませんが、この優しさ・・・
バスに乗り10分位で工作場所の「ダラス工房」に着きました。
以前は、「狐狸庵」と言っていましたが、名前が変わったようです。
今回は3名のおじいちゃんたちが指導してくれました。
2時間くらいで様々なものを作りました。
男子は剣ばかり・・・で、残念でした。
トイレが古い汲み取り式です。
いわゆる『ぼっとん便所』で、「出来ない!!」と騒ぐ女子がいて
指導が大変でした。
男子も周りが山なのですから、「外で用足ししなさい」
と言っても「出来ない!」。
災害の時、皆どのようにして排泄をしたか教えましたが
わかってくれたか心配でした。
お昼、海岸で食べるところがないか聞いたら
運転手の滝沢さんが野田の築港に連れて行って下さいました。
私達が遊んだ頃とは違い、地盤が沈下して直ぐ海になっていましたが
空と海の青、リズミカルに、よっては返す波、
大きな石の上に皆で座って、今朝自分達で作ったおにぎりを食べました。
みな、幸せそうで、波にさらわれないようにしながら貝を拾って
大喜びでした。
楽しい時間でした。
築港の海の端を見せたくて、歩きました。
港のL字になったところは水族館のようで
水ミーのような幾種の小魚が動いていて
子ども達は歓声を上げていました。
防波堤になっている高さ3m位のコンクリートの壁に階段がついていて
上に登ると海が見えます。
6年生の男の子に体験させたかったので、呼んで登りました。
ところが女の子も登って来て、カエルに孵れない状況になり
子ども達は「先の階段で降りよう」。 それしかありません。
1年生が心配でした。
腹ばいであれば心配ありません。
立って歩く子、腹ばいで来る子、それぞれでしたが
「楽しかった!!もう1回やる!!」。
みな無事に降りて、ホッとしました。
『自信が着いた』という子たちが大勢いて
良かった~と思いながら
災害に遭った時は、どんな事をしても生きること・助かることを考えて
行動しなければならないことも教えました。
私は寿命が縮まりました。
2時から野田村体育館で
野田っ子と老人会とで5種類のゲームを2時間位しました。
和気藹々とみな、楽しそうでしたが
こちらの1年生の女子が気ままで
ゲームの球を独占して、他の人に渡そうとしないのには驚きました。
先生にコンコンと注意をされていました。
「えぼし荘」への帰りのバスが着いたのは
運転手の滝沢さんに、前回も話していただきましたが
津波で家をなくして、泥水を飲んでしまった為に内臓を悪くして
1週間意識不明であったが助かったこと
生きる希望は2人の孫であったこと~を、話していただき
みな しーんと聞き入っていました。
大きな勉強でした。
えぼし荘でお風呂に入り、食事が18:30からでしたが
1時間以上かかりました。
おなかが空いた~と、ご飯から食べて
ハンバーグ・スパゲティが食べられなくなりました。
デザートも食べられない子もいました。
三角食べが出来ない・箸が上手く持てない子も目立ち
考えさせられました。
夜のミーティングの時、食事の話をしました。
園長が育った時代は、ご飯とみそ汁しかなく
お腹が空いて、ご飯が楽しみで大切に食べたこと等
真剣に聞いていました。
「もう明日帰る」~というと
「帰りたくない」と言う声も聞かれました。
みな元気で2日目を終えました。
残り1日となってしまいました。
米田