21回 みちのく便り あとがき

今年は天候に恵まれて、
岩手の自然を満喫することが出来る旅でした。

太平洋の綺麗な海やリアス式海岸。

「苫屋」周辺で群生していたトンボを
子ども達は指1本立ててとまらせてつかまえたり。
捕る道具が無い中、芝生の上でトンボと追いかけっこをしたり。

都会では出来ません。

5・6年生の参加が無く、
最高学年4年生の集団となり
私の恩師の国安先生が
「小さい子が多くて大変だね」
と仰いました。

その最高学年になった4年生が、
今回の班長でした。
「先生!僕、初めて班長になれて嬉しい!!
失敗が多いから自信ないけど・・・がんばる!」
と言ってきた男子がいました。

旅を通して、声を出してリードしたり
全員のスリッパをそっと並べて綺麗にしてくれたり活躍して
本人も大きな成長が見られ
職員一同大きな喜びでした。

ともすれば、5・6年生になれは「班長は大変だから嫌だ」
という子もいる中、リーダーになろうと意欲を持ってくれたことは
本人の成長の場でもあり、下級生のお手本にもなります。

現在「虹の子クラブ」に毎日登所する5・6年生は少なく
当学童の縦の関係の良さが失われつつあります。
魅力ある学童作りを取り戻す努力を各学童で行っています。

兄弟の参加も多かったことに、
大切なお子様を私達に託していただく方々に
頭が下がり、身が引き締まる思いです。

私としては、可愛い子ども達と一緒に
様々な体験を感動と共有出来、幸福をかみしめる時間でもあり
この体験を通して、子ども達が大きく成長してくれれば
何よりの成果と思っています。

繰り返しますが、
本当に印象に残ったのは、
群生のトンボの中を追いかけまわす、楽しげな子ども達の姿。

そして、野田の海。
私が幼いころに遊んだ場所に行き、
寄せては返す波打ち際で石を思いっきり投げる競争が出来たこと。
翌日は「腕が痛い」という子もいましたが、
みんな楽しかったそうです。

宿泊についても、子ども達から意見を聞いてみました。
「えぼし荘」も良いけど、夕食の量が多くて食べきれない。
「苫屋」の方が量が少なくて良い、とのこと。
両方ともたくさん残しているのですが、
大人達は「なるほど!」と考えさせられました。
今回の様に1泊ずつが良いとの意見もあり、
活かしていこうと考えています。

夜行バスにトイレがついていれば文句無しなのですが、
情報が有れば、よろしくお願いいたします。

初めて参加の職員が2名、
20年ぶりの参加が1名~と、職員が不慣れな中、
本当に良く子ども達を守ってくれました。
この職員達も楽しかった、また、行きたい!とのことで
何よりでした。そこから、意欲がわいてきます。

そばで見守って下さった引率の福原さんも、
本当にありがとうございました。
とても、心強かったです。

21回目と感じない思い出深い活動を終えることが出来、
ご協力下さった方々に、心より感謝申し上げます。

米田 記