休日に、犬の散歩で近くを歩いていた時の事です。
小さな女の子の激しい泣き声が聞こえてきました。
近くに行って見ると、1歳過ぎの女の子が泣きながら、お父さんを追ってよちよち歩いています。
若いお父さんは、笑いながら後ずさりで子供に、´おいで…´と手をさしのべて歩行をうながしていました。
私が笑って 「抱っこですか?(抱っこして欲しいと泣いているんですか?)」とお父さんに声をかけると「そうなんです」と笑顔でお父さんが答えてくれました。
「抱っこ じゃなく、歩こうね…」と声をかけてその場を去りました。
この勇気です。
子供は、歩き始めた時から一人立ちに向かっています。どんな時にでも一人で歩いて (生きて)行かなければなりません。その一歩なのです。
子供は歩かず始めは走ります。
親は追いかけるのが大変なので抱っこしてしまいます。
ケガの無いように声をかけ、身を守る事も教えなければなりませ ん。
抱っこしていては、それも教えられません。
歩き始めに十分歩かせると、足腰がしっかりきたえられて、ころぶ事が少なくなります。
抱っこの多い子は、歩こうとせずに、楽をしたがります。
まず歩く習慣をつけることです。
自分の足で歩くと、自分の目線で回りが良く見えますし、興味もわき、自分の世界をどんど ん広げて行き、たのもしくもなります。
子供に添って歩いて、子供に回りの風景、花など気付いた事を語りかけると、尚、歩くのが楽しくなり、抱きかかえる´ 愛´だけではなく心のコミュニケーションも育っていき、外へ出るのが楽しくなります。
今、学校は出たけれど社会に出ても、うまく行かずにやめてしまう、長続きしない若者が増えています。
思い通りに行かないのが世の中で、その中で、ど う生きて行ったら良いか教えるのが親で、それも幼い時から積み重ねをして、育てて行くべきと思います。
まず、歩けるようになったら、歩かせましょう。
一人の人間なのですから。