みちのく便り 三日目

 三日目も天気が良く、子ども達も私より元気な朝を迎えて、前の川で顔を洗いました。「冷たーい!」とキャッキャしていました。昨晩寝る時、起きた時、それぞれに各自で布団敷、片付けをします。それもまた勉強で、カバーを外して所定の場所に運びます。ご両親がご覧になると、「こんな事もできるのか」と驚き喜ばれるかもしれません。その後歯を磨き、朝食の時間ですが、食事も自分たちでお茶碗によそって用意をします。1年生も頑張って食べていました。

 三陸観光のバスが「えぼし荘」の子ども達を連れて到着し、子ども達の荷物を入れ替えて、サンダルに履き替え、全員で苫屋の前の川で川遊びをしました。笹船を流したり、石を渡って歩いたり、中位のガマガエルがいて網で捕まえたりしました。カエルはその後逃がしてあげました。川の側のクルミの木からクルミが落ちていて、皆でそれを拾って川上から下の方まで投げて、どこまで届くか競争していました。

 一時間程遊んでから、川から5分位歩いたところにある芝生の広場に移動しました。グランドゴルフ場にもなっていて、芝生が手入れされており、大きなローラー滑り台もあって、周りには桜の木が植えてあります。トンボを追いかける子、滑り台に行く子、そして木登りをする子と、思い思いの遊びに分かれました。私と男性職員2名で桜の木3本に一人ずつ付いて指導に当たりました。男女合わせて10名位の子が順番に登って、3本を制覇した子もいましたし、渋々登った子も自信がついて、晴れ晴れとした顔でハイタッチしていました。昔は私も木登りが大好きで、そこから山登りに発展した経緯もあるので、声をかけながら必要な指導をしているうちに、自分も登っているような気分になってフラフラになってしまいました。

 早めに昼食をとってから、歩いて「アジア館」というアジアの古民家が並ぶ施設に向かい、大きな南部の曲がり屋を見学し、その後野田港の浜に向かいました。昨年と同様に海に向かって石を投げたり、貝を拾ったりして30分程楽しみました。野田村の子ども達との交流会が2時からだったので間に合うように戻りました。

 一時間程野田村の子ども達とゲームをして交流し、3時過ぎに「もぐらんぴあ」に向かいました。昨年も来ているので、「ドクターフィッシュ」をやりたい子ども達が多く、半数以上が300円の申し込みのため並んでいました。昨年とは変わった陳列になっていて面白かったのですが、特に亀吉(メス)の背中にコバンザメがおんぶの様に乗っかり、セットで動いているのには驚き、とてもかわいかったです。まだ帰らないと言う子たちをなだめて苫屋、えぼし荘に向かいました。私はクリオネがいなかったのが残念でした。

 また苫屋組、えぼし荘組に分かれて、最後の夜になりました。昨晩えぼし荘ではホタテが夕食に出たということでしたので苫屋は今夜もカレーライスでした。野田の魚屋で「ホタテ」や「ホヤ」を購入して、こちらも苫屋の夕食に出してもらいました。皆美味しかったと喜んでくれました。

 私は今日も苫屋での泊りでしたので、またホタルが見え、天気が良かったので星空が素晴らしく、天の川もきれいに見えましたので、えぼし荘の子ども達も見たかっただろうなーと気になりました。

 神奈川は街灯が多いため、星の見え方は全く違います。人家の少ない苫屋は抜群に星空観察ができます。ホタルも以前は建物の中でも見れました。来年は全員がこの経験ができるよう、宿泊の方法を考えて行くべきだと反省した夜でした。

児童は全員私が負けそうなくらい元気で何よりです。

明日、最終日が晴れますように!!

~米田記~