運動会


秋の運動会シーズンです。
私も2ヶ所の小学校の運動会見学に行く予定で家を出ました。
車の運転前に、ふと
(Aちゃんの処は何時(いつ)だろう?)
と、気付き
『運動会は何時ですか?』
とメールをしてから走り出したら
『本日です。Aがリレーの選手で、午前の最後に走ります。』
と、返事がきました。
『行きます!!』とメールを打ち
一旦、別の小学校へ行き
運動会祝いの挨拶を校長先生にして
「すみません。これから別の小学校に参りますので・・・」
と、失礼を詫びてとんぼ返りをしました。
『間に合うか・・・。最短距離は?』
と、脳内をかけめぐらせ地図を描き車を走らせました。
よし!間に合った!
と、広い学校の敷地を巡りましたが
招待状を持っていないので駐車場には入れません。
困りました。
まわって畑の方向に行ったら、何とラッキー。
一台停められるスペースがあり、縦列で入れました。
膝が痛くて歩けません。
とにかく見えるところまでと~歩くと、
「午前、最期の低学年のリレーが始まります!」
と、アナウンスがありました。
フェンス越しに見るしかありません。
『来たよ!見てるよ!!』
ある光景が蘇りました。
私が小6の時、リレーの選手でトラックを1周
~は、きつい思い出がありました。
足が宙に浮くようでした。
夜の食事の時、父となったばかりの義父が
「運動会を見たくて仕事を抜けて学校へ行ったら
リレーをやっていて、足の速い子がいるな~とみていて
目の前を走り抜けて、誰だろう~?と思ったら
和子だったよ。(私の愛称)嬉しかったよ~。」
と。
私は小1で父を病気で亡くして
ランドセル姿もみてもらえないままの父のない生活で、
毎年運動会は母だけでした。
今こうして保育園を卒園し、
地域が遠くて一人ずつ卒園した姉妹に
来賓が誰も来てくれない運動会のことを思い、行かねば!!
と駆けつけて、姿を見てあげられた安堵の思いが
忘れられない義父の思い出と重なり涙がこぼれました。
(今まで、来れなくてごめんなさいね。
今日はあなた達への償いの時間とするから)
と、最期まで観覧させてもらいました。
子ども達が安定していて、温かな和やかな
きちんとした運動会で、勉強させていただきました。
良い一日でした。
米田